6月 17, 2020

結局のところ、気候変動が今すぐ止まるということがないのは確かな話のようです。コロナウイルスがやってきて、大気がきれいになったと言う情報が世界中から聞こえてきますが、今年の梅雨もやっぱり変ですし、気温もうなぎ上りです。すでに、大雨で被害が出ている土地もあり、やはり我々はこの状況を乗り越えていく必要に迫られています。
ハセヒキでは、今後5年以内に様々なハードウェアからソフト周りへの投資に注力していきます。

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1. 工場の底上げ
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100年に1度の雨ではなく、1000年に1度の雨を想定したハザードマップにするという法改正があったのが2015年。燕市は早いタイミングでハザードマップの更新を行いました。ハセヒキのある場所は、311mmの降雨量の場合、0.5m~3mの水害エリアに入ります。隣の会社様のところで、最大0.5mの浸水予測なので、ハセヒキのある場所の被害は少しは抑えられる可能性があります。それでも、この浸水に対応することは、多くの機械を扱う企業の使命。私たちは、工場移転を視野に入れつつ、工場全体を2m〜3m底上げするためのプランを構築中です。

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2. 電子化
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ハセヒキ自体は、まだまだIT化、電子化が進んでいない企業です。というのも、画一的なITシステムをごっそり導入してしまえば、品質重視で構築されたヒューマンシステムがエラーを起こしかねないためです。しかし、水害も含めて考えれば、データの管理含めたやりくりも根本から見直す必要があります。いよいよ本格的な電子化、IT化を実施し、災害への対応力も高めるタイミングになりました。もちろん、ただシステムを導入するだけの構築ではありません。皆様の信頼を第一に考える姿勢と、人間の知恵とアイデアで加工技術を磨き上げた特性をしっかり生かしながら、ハセヒキにしかできない改革を進めていきます。

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3. さらなる防災対策強化
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災害が起こる前の対策を強化することはもちろんですが、起こった時、起こった後での対策強化も必要不可欠です。たとえば、ハセヒキだけが水害から免れたとしても、地域全体が水害被害が深刻な場合、スタッフがハセヒキにたどり着くことも困難になります。素材の搬入や、納品物の搬出なども困難でしょう。しかし、人命第一。あとは、会社が防災対策を実施して残ってくれさえすれば、また再び稼働させることができます。お客様への筋は災害が起こる前の対策強化で、地域への筋は災害が起こった後の全社を挙げての復旧活動への従事。このマインドを醸成してまいります。