10月 11, 2016
インコネル625は、もともと切削実績がありましたが、耐熱合金ということで、刃物が持たないネガティブなイメージがまさに”憂鬱”です。
とはいえ、インコネル625の部品加工のニーズは根強く、チームで攻略法を考えるべく研究し、チャレンジしました。
チャレンジの内容ですが、六角ボルトを作るのに、六角棒を使用せず、丸棒のφ22からの削りで形にすることに決めました。
さらに、”JIS規格のねじを±0.01mmの公差でどれだけ良品を作ることができるか”という縛りを設けました。
今回は、六角削りを除く範囲で第1工程とし加工しました。最大のネックは”おねじ加工”でした。小ロットのオーダーに対応できるように、おねじの切削を効率よく加工することを狙って加工しましたが、全然満足のいかない結果となりました。今回は±0.01mm公差の精度追及をあきらめ、おねじ加工に時間を費やし、予定数100本を製作せず、60本で加工終了としました。
収穫は多数あったものの、答えは簡単に手に入れることはできないようです。研究用の材料は残しているので、作戦を立て直し、再チャレンジの予定です。
(材質:インコネル625 , ALLOY 625 , Inconel625)